”Beyond Borders”

2004年10月4日 映画
ずっと観たかった作品。
アンジェリーナ・ジョリーは、
実際に難民救助活動もしてるんですよね。

初めに、1人のアフリカの男の子が出てきた時点で、
涙が止まらなくなる。
それは、「難民保護」なんて実際、
なんて的外れに無力なんだろうと思ったから。
この場面もそれを描いてると思うけれど。

もちろん、そういう活動は言うまでもなく
正しくて美しい。
あたしも絶対絶対、何らかの形で関わろうって思う。

でも、私達は、何不自由なく、生きていられるんだよ。
慈善が、偽善になっている時って、
少なからずあるんじゃないだろうか。
というか、慈善事業に関わる自分たちが、好き?
一歩間違えると「良心の問題」みたいになるのかも知れない。

私は今は直接は何もできないけれど、
いつか、もう少しでもみんな幸せになるって信じる。
そうならなければ。
こんな矛盾だらけのままではいいはずがないから。

カンボジアの場面では、「クメールルージュ」の時代。
私は世界史の範囲しか知らなかった。
人が人を支配して、
その前では、他人なんて何もできない。
みんな、自分の信じるままに突き進んでる時は
周りなんて見えてない。
あの時代の支配者の下にいた人たちだって、
時代が違ったら、全く違う役割をしてただろう。

まだ、カンボジアは「自由」が戻って10年ちょっとだっけ。
あんな時代はもう来ないって信じたい。
その残骸の地雷がある限り、完全に平和にはならない。

他にも、ロシアのチェチェン紛争などの民族問題など、
ホントに、理解を超えてしまうものばかりだ。
すべてを理解するのも無理なんだけど、
ただ、言えることは、

みんな必死だった。
そして、その前では、人は無力なのかもしれない。
映画の結末も、まさにそう。

でも、一人を幸せにする、
一人でも助ける、
そういう気持ちが一人でも多くの人にあれば、
道は開けるはずだ。

いろんな意味で、痛かった映画でした。
でも、私も目を背けて生きたくはない。

今だって、決して平和な時代じゃないんだってこと。
私たちが思い描いてる平和が、
海のむこうでは違う時だってあるってこと。

絶対、何かしてやる。
そのために今、頑張るんだ。

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