ぼくの神さま -Edges Of The Lord-
2004年10月11日 映画
時はナチ占領下、ポーランドのちいさな村。
ユダヤ人のロメールは、ジャガイモの袋に入れられ、
両親と離れこの村にやってきた。
ユダヤであることを隠すために、
完全にキリスト教の祈りを覚えて。
そこで出あったのは平和を願う友達、
ひっそりと暮らす村の人々。
一緒に暮らすことになった兄弟。
あわい初恋。
でもある日、兄弟の弟トロの
「奇妙」な行動がはじまる。
ナチの手は、子供の領域にまで平気で及んでいた。。
とっても心が痛くなりました。
涙すらショックで出ないシーンも。。
この映画には宗教が深く関係してるのは、
言うまでもありません。
あたしたち日本人が見ても、理解できないような信条も。
でも、それでいて映画を見終わった後、
心にしみこんでいた言葉がたくさんありました。
「キリストの体」とされてる丸いウエハースを作る神父。
ロメールが本当はユダヤ教徒だと知っていて
丸く切り取ったあとの「端っこ」を渡す。
「端っこはいらないんだ」
「僕らはみんな端っこだ」
何より胸に刺さるのが、
トロの言動、必死さ、ひたむきさ。
「訓練すれば、ぼくも神になれる」
そう信じこんで、手に釘を打とうとし、
木に自ら貼り付けになって
亡くなった大切な人たちを呼び戻そうとする。
「みんな平和になるんだ」とトロは言う。
この物語の主人公は、
本当はオスメント君のロメールではなくて、彼です。
ある夜、ユダヤ人を襲っていた、父親を殺したロベールを
兄が撃ち殺してしまう。
罪をかぶったロメールが、
ユダヤ人の恐喝をしていたとみなされ
逆にそれを賞賛、「いいぞ坊や」という警察。
なんと、ユダヤ人の処刑をやらされる事になる。
もうこの時の彼の心境は、
私には想像もつきません。。
そしてそこへ、ユダヤ人だと思われ捕らえられていたトロが。
「彼はユダヤじゃない」と弁解するロメール達を見るも、
知り合いじゃない、と言い
ユダヤ人用列車に乗りこんで、去っていくトロ。
きっと彼は、神さまになりたかったんですよね。
何としても。
「自分が神さまになる」それが
「この世が平和になる」たった1つの方法。
そう信じてやまなかったのでしょう。
子供というのは、大人に成し得ない事、
時にとても残酷なことをします。
そして、大人よりも遥かに
世界をまっすぐに見ています。
この頃のトロたちから見て世界は、
何て歪んだものだったことだろうと思うと、
とてもやりきれません。
時代は変わっても、
まだ人間を尊重する心があまりに足りない。
弁解の余地なく、今の世界も 歪んでいます。
「2足す2が、4にはならない世界」
今もそれは変わってないと思う。
「神さま」がいると皆思うなら、
もう一度。
神さまの原点に戻る時。
そう、トロのように。
そして、そんなトロのような真っ直ぐな子供さえ
歪めてしまってほしくはない。
トロが、今の時代にもいてはいけない。
どうか、もう一度。
「端っこ」の人類がまるくなって、
端っこ同士がつながる、
そんな世界になってほしい。
ユダヤ人のロメールは、ジャガイモの袋に入れられ、
両親と離れこの村にやってきた。
ユダヤであることを隠すために、
完全にキリスト教の祈りを覚えて。
そこで出あったのは平和を願う友達、
ひっそりと暮らす村の人々。
一緒に暮らすことになった兄弟。
あわい初恋。
でもある日、兄弟の弟トロの
「奇妙」な行動がはじまる。
ナチの手は、子供の領域にまで平気で及んでいた。。
とっても心が痛くなりました。
涙すらショックで出ないシーンも。。
この映画には宗教が深く関係してるのは、
言うまでもありません。
あたしたち日本人が見ても、理解できないような信条も。
でも、それでいて映画を見終わった後、
心にしみこんでいた言葉がたくさんありました。
「キリストの体」とされてる丸いウエハースを作る神父。
ロメールが本当はユダヤ教徒だと知っていて
丸く切り取ったあとの「端っこ」を渡す。
「端っこはいらないんだ」
「僕らはみんな端っこだ」
何より胸に刺さるのが、
トロの言動、必死さ、ひたむきさ。
「訓練すれば、ぼくも神になれる」
そう信じこんで、手に釘を打とうとし、
木に自ら貼り付けになって
亡くなった大切な人たちを呼び戻そうとする。
「みんな平和になるんだ」とトロは言う。
この物語の主人公は、
本当はオスメント君のロメールではなくて、彼です。
ある夜、ユダヤ人を襲っていた、父親を殺したロベールを
兄が撃ち殺してしまう。
罪をかぶったロメールが、
ユダヤ人の恐喝をしていたとみなされ
逆にそれを賞賛、「いいぞ坊や」という警察。
なんと、ユダヤ人の処刑をやらされる事になる。
もうこの時の彼の心境は、
私には想像もつきません。。
そしてそこへ、ユダヤ人だと思われ捕らえられていたトロが。
「彼はユダヤじゃない」と弁解するロメール達を見るも、
知り合いじゃない、と言い
ユダヤ人用列車に乗りこんで、去っていくトロ。
きっと彼は、神さまになりたかったんですよね。
何としても。
「自分が神さまになる」それが
「この世が平和になる」たった1つの方法。
そう信じてやまなかったのでしょう。
子供というのは、大人に成し得ない事、
時にとても残酷なことをします。
そして、大人よりも遥かに
世界をまっすぐに見ています。
この頃のトロたちから見て世界は、
何て歪んだものだったことだろうと思うと、
とてもやりきれません。
時代は変わっても、
まだ人間を尊重する心があまりに足りない。
弁解の余地なく、今の世界も 歪んでいます。
「2足す2が、4にはならない世界」
今もそれは変わってないと思う。
「神さま」がいると皆思うなら、
もう一度。
神さまの原点に戻る時。
そう、トロのように。
そして、そんなトロのような真っ直ぐな子供さえ
歪めてしまってほしくはない。
トロが、今の時代にもいてはいけない。
どうか、もう一度。
「端っこ」の人類がまるくなって、
端っこ同士がつながる、
そんな世界になってほしい。
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