サイテー

2004年11月14日 日常
お風呂に入りたくなかった。
金曜も土曜も日曜も外に出るなんて、
今のあたしにはホントにきつかった。

初めはただ、それだけだった。
あたしは何かを「嫌」と思うと、体が動かなくなる。
いつもそう。
食べるのが嫌、洗い物が嫌、外に出るのが嫌。
そういうのが頭でぐるぐる渦巻いて、
結局ベッドの上で一日が終わる。

そう、いつものことだった。
ただ違ったのは、今日は母がいたという事。

子供みたいなあたしを見てお母さんは、
力ずくで引きずってお風呂に連れて行こうとした。
必死で抵抗すると、
「そんなにお母さんがいるのが嫌か!
今から帰ってやるわ!駅で寝てやる!」
そう言って、準備を始めた。
母が実行しない事は分かってた。
いつもあたしはこうやって、
狂言じみたデモンストレーションをしてた。
昔から。
もしかして、母に似たんだろうか?

しばらくして、母が本音を漏らしてるのを聞いた。
・・情けない。
何回もそう言った。
ああ、それが本音か。さっさと言えよ!
理解ある母親ヅラしてんじゃねーよ。

もう正気が全くないあたしは、
「風呂・・・」と幽霊みたいに歩いて
真っ暗なお風呂の中に篭った。
またお母さんがキレて、
「またわざと暗いトコに入って!
あんたの演技なんかもうウンザリだわ!」
と言って、力ずくで電気を点けた。

それが怖くて、また部屋でうずくまる私。
どうかしてたのは確かだけど、全くワケわかんない。

しばらくして、お母さんが放心状態になってる所に、
おとなしく風呂に入った。
どうしてこんな簡単なことができなくなるのか、
本当に分からない。

その時でさえ、本当には入らなかった。
必死で入ったように髪をぬらして、
ひたすら剃刀で足を切ってた。

何にも覚えてないけど、とにかく切ってた。
痛いけど、これしか自分を罰する方法がないの。
お母さんはキレる以外怒ってくれないから。
困った顔するか、腫れ物に触るように接するだけ。

本当に、自分が情けない。
でも、壊れてるときは本当に何もできない。
誰にも分からないだろうけど、
あたしはこうしないと、もっと大きなエンストが来るんだよ。

もう嫌や。
ホント嫌。
なんで自分なんだろう。
どうして、よりによって私は自分なんだろう。
早く帰ってほしい。
疲れた。吐きたいし食べたい。
もう、放っておいてください。
見捨てていいから。

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