贈られ物

2008年2月14日 Voice
小包が届いていた。
高校からだった。
設立何周年かの、記念DVDだった。

酷いバレンタインだ。

何食わぬ顔で、母と見た。
私たちのクラスは全く映っていなかったものの
恩師や、校長となったあの嫌な教頭

そして
あの人とTちゃん。

イニシャルすら書けない
自分で笑えてくる。

後悔なんてしていないんだ。
でも今それを見ている私が気持ち悪くて
醜くて
こんな筈じゃなかった
足元が滑るようにずるずると過食に誘われ
もう未来が無いと思って
自分から嘘を吐いて、離れて
でもこんな筈じゃなかった。

体が小刻みに震えていた
吐き気がするのと裏腹に酷くお腹が空いた
眩暈がして頭痛がして、そのまま倒れ込んだ

私はまたこの田舎にのこのこと帰ってきた
でもいない
私はここにいない

いつか
また完璧な姿に戻ったら
会いたいと思ってしまう
弁解したくて言い訳したくて取り戻したくて解って欲しくて
そんなことを今でも思っているこの醜い人間が憎くて仕方がない

外見が醜いと、心まで醜くなるんだね。

Tちゃんにはまた、笑って話したいな
こんな馬鹿馬鹿しい日々のことを、笑って話せるといいな
あの人には、

分からない。
分かってもらおうなんて甘い
というか、もう私の事なんてどうでも良いだろう
私も…「どうでもいい」

消したい。
あの日のあの夜の私ごと、消したい

この土地には何かが憑いているように思えてならない
同じく摂食障害だった、
一言も話したことのないお隣さんの娘さんが亡くなった
交通事故だった。
そんな時に及んで、亡骸をみて
「知っている姿とは違っていた」
「『ふっくら』していた」
あんた達が死ねばよかったのに
蔓延する空気すら見えない人間が そんな人種が

昔は全く知らなかったけれど、
この地区は精神病患者ばっかりなんだ
異常だよ
灰色なんだもん 色が無いの 光が無いから何も見えないの

今度は私の番ですよね
引き籠ってちゃ事故には遭えないな
自分で何とかしなきゃね
研究はしてるけど机上の空論
そろそろ確かめてみないとね
チャンスは幾らでもある

葬式なんて要らない
でも何人が私の事をおぼえているかな
それが見てみたいんだ
やっぱり、屑みたいな人生だったねって笑ってやりたいんだ
あの人は思い出してくれるだろうか
弁解できないならそのまま居なくなってしまった方が良い
あの子は思い出してくれるだろうか
綺麗なままの私を少しでも覚えているだろうか

見栄っぱりだから
弱っていって限界がきて死ぬんじゃなくて
ある日突然消えたことにして欲しいんだ
いなかった事にして欲しい

馬鹿らしい。
悲劇のヒーローにでもなったつもりですか

可笑しいよね
笑いが止まらないよ

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