Gloss

2008年3月23日 Voice
もうわからない。

病院へ行く=外出した日は
総じてテンションが高くなるのだろう。
何かが纏わりつくように私を囲っている。
これでは病院の意味が無い。

文章が解らない。
日本語が解らない。
形容詞が選べない。


ゲシュタルト崩壊
周りのすべてがゲシュタルト崩壊


全部嘘になっている気もするし
この状態を保たなければいけない気もする。
でも、さっきまで文章を書いていたのが誰なのか全く判らない。

気持ちが悪い。

記憶が無いとかそういうのとは違う
ただ、理解できないんだ。
何かを記す時にはそれなりのTPOがあって
日記と呼ぶ程でもない「これ」はどこに属するのか
考えれば考えるほど分からなくなって来る。
自分の発する声のトーンのどこが通常なのか
真顔とはどの位置なのか、
見ているものが本当は何色なのか
考えれば考える程深みに嵌っていく。

こんな愚痴を書いている今でも
これがどの私なのか分かっていない。

摂食障害、じゃ済まされないのかもしれない。
過食に浸食されて全てがおかしくなったのかもしれない。
一体
どうなったら終わりだっていうんだろう
いつ終わるんだろう
明確な線など存在しない事は分かってる

でも一日中嘘の気分や嘘の声や嘘の色とべったり癒着しているのは
それは気分が悪いもので
気味の悪いもので
その「もの」が今ここに居るんだから逃避のしようが無い。

正直、過食なんてもうどうでも良い。
自分が保ちたいだけ。
過食なんていうのはほんの一側面に過ぎず
たまたま昔の私を保っていたのが「外見」だったんだろう。


今でも覚えている。
高校を卒業する時のプリクラ帳に書き合ったメッセージ。
ほぼ全ての子の文に共通していたのが

「いつまでも可愛くて綺麗な●●ちゃんでいてね」

あぁ、そうなんだ。
被害妄想が顔を出す
それを書かなきゃスペースを埋められなかったのね
それが無ければこの人達は友達でも何でも無かったんだ
それが失われた今の私はやっぱりこの人達の友達ではなくて
知り合いですら無くて、姿を見せる資格など勿論なくて
生きている資格も無い。

それを否定しようと虚勢を張って毎日毎日
せめて家族にだけは心配をかけまいと毎日毎日
それがいつしか当り前になって
それが思いの外楽になっていって
それと同時に世界とはどんどんかけ離れていって

何やってたんだろう。

独りじゃないか。

ずっとずっと独りだ。


自分で包囲網をつくって独りになって
それを嘆いちゃいけないと必死で
自分でやった事の責任は取らなければと
結局何もできていなくて
きっとこのままではいつまでも独りで
正真正銘の独りで
家族がいるからそうじゃないと思い込もうとしても
外界から閉ざした以上独りで
表面上の付き合いを排除した結果、私はこうなるんだ

結局、薄っぺらい人間だったという事だ

でもそれ以外の自分が見えて来ないんだ
一時は過去をバッサリ切って歩いて行けると思った
でもそれも挫折した
もう一度やれよ、と言い聞かせても言い聞かせても言い聞かせても



今日、意を決して高校からの男友達、Tちゃんにメールをした。
卒業祝いのメールを。
笑える程変わっていなくて、当たり前で
それ故に逃避し続ける自分を情けなく思った。
それでも「しつこく電話するからな」と言う。

どうしてこんな人がいるのだろう
眩し過ぎて、申し訳なくて やっぱり電話をする勇気は出そうにない。
こんなに近くに住んでいるのに。
騙し続けている。
やっぱり、打ち明けて解ってもらえるとは思えない。
幾らなんでもそこまでは思えない。
解らないのは当たり前だとしても
今の私を見て引かないとは思えない。

こんなに良い人なのに。
だからこそ変な心配をされては困るとも思う。
こんなに良い人でも
やっぱり私が高校時代も不細工で肥満体だったら
友達になんてなってくれなかっただろうと思ってしまう


間違っている?
何が間違っている?


神様じゃないんだ
心だけ見透かす術など誰も持ち合わせていないんだ
そんな事当たり前じゃないか
でなければ 人間の皮は何の為にあるのか


私は醜い。
醜くて汚くなった。
大好きな人に よりによって大切な人に
見せられる訳が無い
そんなに強かったら、今独りになんてなっていない

忘れられたとしても
やっぱり昔のままの自分の形をした幻影を連れて
それか
いつかもっと人間的に太って、綺麗になった体を連れて会いたい。


もういい。
忘れられてもいい。
貴方の言う通り、私はプライドで固まった人間だから
だから

会う訳にはいかない。

忘れられたくない。
もう、間に合わない。
もう期限は過ぎた。
私の努力不足だ。
泣く訳にはいかない。そんな資格は無い。

忘れられたくない
忘れられてもいいから
忘れられたくない


嘘でいいから、飾り立てた私を私は殺せない、殺さない
拒食と虚飾は 紙一重なんてものじゃない
何も介さず糊で綺麗に貼り合わせてある
それが2つのものだったと云う事は
誰にも見えない、判らない

そこにある一枚の風景が総て
その中にいる者もそう思い込む


今の私は、
破った破片同士を間隔を空けて置いてテープで貼った
ガタガタの大きな、四角ですらない紙だ
しかもきっと、破った小さな破片一つ二つ
どこかへ飛ばしたままの、失くしたままの

染めてもテープはそれを弾くだろう
そして黄ばんで、水に濡れて膨れ上がって
もう 紙であった事も忘れる

もうすぐ忘れる

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