私の試練

2008年10月26日 日常
私の試練
昨日は病院だった。


朝、SAXを吹いて
その延長線でピアノも弾いて

愕然。

薬の副作用である手の震えで、
鍵盤が沈まない。
音が飛ぶ。


幾らずっと弾いていないとは言え
酷過ぎる。
カッとなって、また革命。
全然弾けない。
最初のフレーズを繰り返し繰り返し弾く。
両手のパートになるとつっかえる。
また初めから。


…弾かなければ良かった。
やめておくべきだった。
SAXも、力が弱くなっているのか
リードが分厚く感じる。
ずっと3だったけれど、中学生の頃の2 1/2に戻さなければ。
下唇が痛い。

弾けない、吹けない。
どちらも演奏できていない。
頭が働かず音感すらあやふや。
これじゃあ何の取柄も無い。

こんな私要らない。こんな人間は要らない。




泣きそうになった後
変にテンションが高くなり
それが治らないまま向かった。
朝届いていた二次会の案内状をPCの上に置いて。


涼しかったので
この秋始めて白いファーの帽子を被った。
足元はブーツ。
カウンセリングは靴を脱ぐので不向きなんだけど
どうしても履きたかったので。



行きに100均に寄って
付け睫毛と、革が剥き出しの外国の靴の為に底用のすべり止めを買い
カラオケに寄っていつもの如く百恵ちゃん三昧。
少し調子が良かったのでJAMとYUKIちゃんも歌って。
(相当調子が良くないと、ちゃんとは歌えない)

百恵ちゃんの「This is my trial -私の試練-」を歌った。
独りだったらきっと泣いてしまいそうな曲。
http://jp.youtube.com/watch?v=I-0fU3utgVM
有名なマイクを置くシーンでも流れてる。
http://jp.youtube.com/watch?v=w6Wg0xWNrYM



診察は散々だった。
薬は間違えられるわ、また炭酸飲料を減らせと言われるわ
手の震えを訴えているのに「効いていないから血液検査」。
…幸い、病院の時間の都合がつかずに採血は次回に回ったけれど。

もう嫌だ。こんなの嫌なの。
PCのキーボードすら上手く打てない。
料理をする気になっても、包丁を持つのが恐い。

これで効いていないと言うなら、換えて欲しい。



カウンセリングは、思った通りというか
二次会と翌日の相談ばかりになった。
喋っているうちに、また画用紙の上が混沌としてくる。
題名と言われても、いつも同じ。
混沌、混乱、浮遊感。
今の私の頭の中はそればかり。

エンパイアステートビルに玉葱が浮かんでいる写真を指して
「此処だけで充分」だと言った。


今の私はこの玉葱と同じ。
どこまで剥けば本当の姿になれるのか、判りはしない。
放っておけば悪臭を放つ。

とてつもなく高い所に追いやられるか
地面に叩き付けれらたように這うか。

昇ったら急降下して潰れる。
這ったならまた頭上にそびえる塔を見詰める。
「あそこまで どうすれば一瞬にして浮かび上がれるか」
そればかり夢見る。



もうすぐ、当事者の話を聞ける会が開かれる。
そういう場は初めてで、少し戸惑ったけれど
申し込んでおいた。

グループだとか、そういう治療も受けた事が無くて。
もし入ったとしても 孤立するのは目に見えていて。
きっと何も訊けないし話せないだろう。
その不安を、次回話さなければと思った。




入院していてもそうだった。
同じような病気の子達は、傷を分かち合い舐め合って
解り合って全ての行動を共にするのに
私は独りで閉ざしていて。
独りでいるのも怖くて、その中に入るのも怖くて。

いつも河原に出て音楽ばかり聴いていた。

今でもL’Arcの「REAL」とJAMの「FRESH」の曲達を聴くと
あの若い草の香りを思い出す。



早く、輪を見つけなければ。
自分で拡げなければ。

パーティー出席の返事を正式に送った。

今度の再会で
少しでもその感覚を取り戻す事が私の課題。


試練に向かうまでの試練。

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