足枷

2008年11月6日 Voice
足枷
私には許されないの?
まだ許されないと云うの?

あの場所へと出向く事は
スポットライトでなくとも
一筋の光を浴びる事は



…当たり前よね
相応しい場所じゃないもの
地の底から光の塔を夢見る様なもの


でも

もう欲は出さないから
お願い

やっと思えたの
脇役であっても良いのだと
引き立て役であって何が悪いと

いつもいつも
自分を見て欲しいと願った少女は
やっと今
愛する人に向けて精一杯
拍手を贈る事を覚えようとしている


ねえ 良いでしょう?
それ位 させてくれたって良いでしょう?

なのに また足枷
纏わり付く冷たく重い足枷は
きっと一生付いてまわる罠


まだ何か間違っている
何が間違っている?
完全じゃないから
まだ足りないから
こんな仕打ちをするんでしょう?


…「仕打ち」じゃないわね
自分で自分を陥れている

何故なのか
自分でも解らないけれど


あの時、あの鉄の鍵を
何処かへ落として来たみたい



見たくない
見たくない
思い出したくない
涙も出ない

こんなに恥ずべき行為をしたのに
何の感情も湧いて来ない

ただ、消えたかった

眠って 眠って
目覚めたらもう
此処にはいないだろうか
もう目覚めはしないだろうか

そればかりを願って眠りに就いた

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索