ついでに強力粉も、微力粉に。
古かったんだろうな…
捏ねても捏ねても粘りの欠片も無い。グルテンがいない。
寝かせても、膨らむ気配を見せない。
溜まってしまったプリズン・ブレイクを観ながら
ボウルと一緒に今年初めてコタツに入ったけれど、一向に膨らみやしない。
結局、いつの間にか疲れて爆睡。起きても生地は硬いまま。
親の敵の如く捏ねたのに（捏ねすぎた？）、見事に無駄骨。
賞味期限と一緒にエネルギーも切れた。
あーあ。
久し振りにお菓子作り欲で燃えていたのに。
一気に戦意喪失。
こんな事自分でも忘れていたけれど
本来のお品はシュトーレン。
失敗生地には勿体ないので、
ラム酒漬けのフルーツも入れずにそのまま焼いた。
シナモン風味のカロリーメイトのようなものが出来た。
悔しいなあ。
自慢じゃないけど、生まれてこのかた
何十台とケーキを、何十個とパン、何百枚とクッキーを焼いて
失敗なんてした事ないのよ。
……転んでバッシャーン、とかあった、か…。
まあ、今回は材料が悪い。
私のせいじゃないっと。
Xmasの3日前までには何とかリベンジしなきゃ…新しい材料で。
正月ケーキになってしまうかも。
バレンタインにはまたオペラを作りたい。
高校の時、馬鹿みたいな手間をかけて作ったのに
クラス中に配ったもんだから家の分が無くなっていたっけ。
更に悔やむべきは、ちゃんとした写真を撮っていなかった事。
だからもう一度家用・撮影用に作らなきゃ。
材料費がハンパ無いけれど。
その時にはうちの犬くんを徹底隔離しないとｗ
グラサージュに毛がくっ付きそうで怖い。
冬になってますますほわほわになってきた。
あの子、本当にダックス？と毎日思う。でかいホコリにしか見えない。
果たしてそんなパワーがあるのか判らないけどね。
あの頃、一体何に取り憑かれて
毎週毎週凝ったケーキを作っていたんだろう。
食べ物に対する恐怖感の裏返しだったように思う。
自分は端しか味見もしていなかったもの。
美味しかったのかな、本当に。
あの複雑な心のかたまりは。
今度取り憑かれても、ちゃんと自分で確認したい。
「美味しい」って。
夢のまた夢。
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