もういい。
この際、強行突破だ。
過食に襲われて一睡もできず、
半ば片足を突っ込んだままシュトーレン製作。
新しくドライイーストを買って来て貰って。
しかし、やっぱりあまり膨らまない。
念入りに予備発酵もしたのに。
まあこんなもんなのか、と諦めてまた強行。
イースト菓子はパンとまた勝手が違って解らん。
取り敢えず強引に焼き上げて、
焦げたレーズンを丁寧にこそぎ落として
熱々のうちにジュージューと溶かしバターを塗って
…その量におののきながら冷まして粉砂糖をかける。
密封するためビニール袋へ。
あ、
割 れ た 。
フルーツの量を欲張り過ぎた。
何事も無かったかのように繋げて置いていると
冷えたバターでまたくっ付いた。
…場所、覚えとかなきゃ。
一週間以上は食べられないのに作るって
何だか手の届くご褒美が無くって虚しい。
たっぷりかけた粉雪も、食べる頃には溶けているだろう。
またすぐに何か作ろう。
どうやら火が付いてきた。
＋＋＋＋＋＋＋
笑える程、過食が止まらない。
きっと私は全身が胃になった獣だ。
今日は死ぬかと思った。
喉が勝手に閉じて、全てが停止しそうになった。
勿論「Xmasまでに東京へ行く」なんて云うのは幻で
あっさりと「無理。」と連絡を入れた。
誰とどう過ごそうがもう良いんだけど
…というか、この実家で家族と過ごすしか無いのだけど
やっぱりお台場へ行きたいよ。
イルミネーションが見たい訳じゃない。
幸せそうな人達の顔を、見ていたい。
例えそれが点滅の一瞬だけだとしても。
此処にはない海を見たい。
底に何が在るかなんて考えずに。
星だけは多いのかな。
遠すぎて私には何も見えない。
いや、
幾重にも重なって見えるよ。
弱い、淡い光ばかり。
ただ視力が落ちただけです。
↓
コメント