急降下する夢を見た。
ほんとうの急降下。
しかも、
空より先に海が現れるのだ。
空が海の下にある。
パラシュートのような物を背負わされ
腕を通す部分が脆くて何度も壊れ
次々と飛び立つ人達から取り残され
最後の最後に足を踏み外して海へ落ちた。
辺りは一面真っ白な泡。
自分が邪魔で、生き物は皆逃げて行った気がした。
魚を見ろと言われていたが
水も高所も大嫌いな自分にそんな余裕は無く
唯一薄目で見たものは薄紫のイカだった。
目を閉じて息を止めて
ひたすら時間と眼下の海が過ぎるのを待つ。
息を吐いて 吐いて
少しでも早く沈むように願う。
普通に考えたら
パラシュートまで背負って沈む訳が無い。
底に到達して、白い砂に埋もれ
両手両足でもがいて底に穴をこじ開け
やっとの思いで抜けだすと
そこは空だった。
いや、雲だった。
何も見えなくて
風が冷たすぎて
口に這入った砂が不快で
雲は思っていたよりも只の水で
赤い屋根と
下の人の黄色いパラシュートと
枯れた緑の芝生が見えた。
そこからの記憶が無い。
どうやって降りたのだろう。
堕ちたのかも知れない。
地面に叩きつけられたのが
目を覚まして
現実に戻ったこの地点なのか。
きっとそうだ。
まだ息苦しい。
考えてみたら
青など何処にも無かったのに
記憶と想像の中だけが真っ青で
夢ってそんなものだと思った。
↓
ほんとうの急降下。
しかも、
空より先に海が現れるのだ。
空が海の下にある。
パラシュートのような物を背負わされ
腕を通す部分が脆くて何度も壊れ
次々と飛び立つ人達から取り残され
最後の最後に足を踏み外して海へ落ちた。
辺りは一面真っ白な泡。
自分が邪魔で、生き物は皆逃げて行った気がした。
魚を見ろと言われていたが
水も高所も大嫌いな自分にそんな余裕は無く
唯一薄目で見たものは薄紫のイカだった。
目を閉じて息を止めて
ひたすら時間と眼下の海が過ぎるのを待つ。
息を吐いて 吐いて
少しでも早く沈むように願う。
普通に考えたら
パラシュートまで背負って沈む訳が無い。
底に到達して、白い砂に埋もれ
両手両足でもがいて底に穴をこじ開け
やっとの思いで抜けだすと
そこは空だった。
いや、雲だった。
何も見えなくて
風が冷たすぎて
口に這入った砂が不快で
雲は思っていたよりも只の水で
赤い屋根と
下の人の黄色いパラシュートと
枯れた緑の芝生が見えた。
そこからの記憶が無い。
どうやって降りたのだろう。
堕ちたのかも知れない。
地面に叩きつけられたのが
目を覚まして
現実に戻ったこの地点なのか。
きっとそうだ。
まだ息苦しい。
考えてみたら
青など何処にも無かったのに
記憶と想像の中だけが真っ青で
夢ってそんなものだと思った。
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