私のような者がどうして
あの中の幾つかを生で見ているのだろう
あの中の幾つかを、幾つもを
母に見せられるようにならないと
私は居てはいけない
居なければ全ても叶わない
居てはいけない
何食わぬ顔をして存在しなければならない
そんな事を一瞬で何度も考えていた。
本当に
生きている事が最低条件ならば
私は何を付加にして
どうやって生きて行けば良いのだろう
現実的に考えれば考える程
全ては現実味を失くして行く。
これが堕落。
「自分に厳しく」して堕落を許す
何処がよ？馬鹿馬鹿しい
刺激を与えて進む麻痺。
思考に見せかけた思考停止。
パラドックス
フェイクパラドックス
もう嫌だ
もう沢山
こんな非日常の日常は
もう充分
私は何処まで壊れていて何処まで普通なの
これは可能、これは不可能とはっきり判れば
身の程を知った中で限界までやるのに
全ては思い込みで
実際は何の異常も無かったなら
自分の取扱説明書が欲しい
もう手探りでは使いこなせない
この先
母が望むなら結婚だってする
母が望む事をする
それを目標にする
それだけを現実にする
でもそんなのは有り得ない
それが私のやりたい事だなんて
ただの依存に過ぎず気持ち悪いだろう
結局はそれも私の希望と云うエゴ
私には一体何が出来る
呆れる程自分の事ばかり考えてきたのに
未だそれが見えない
角ばったこの部屋から抜け出せない
この皮膚からすらも
抜け出せない
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