それがオランダ戦の日だから土曜日の話。
ボロ負けすれば良いものを
半端に内容が良かったから悔しくて。
だからって
何故スーパーなんだろう。
外が真っ暗でなければ普通に散歩するけど
ここでは自動的にドライブになる。
で、怖い人が少ないのがコンビニやスーパー。
要らないものを買う事になるのは分かっていたので
我慢したら、外に出る機会をなくした。
そのまま日曜。
朝からiTunesしか目に入らない。
定期的にやってくる、
音楽を貪るように探す時期。
いつものごとく遡って
古いロックまで行ったところで
いつものごとく
最近の邦楽を全然知らない事に焦って
適当な曲を覚え出す。
音楽番組を見ない時期って
自動的に覚える事が本当にない。
必要ではないけれど
数年前で止まっているのが悔しくなる。
必要としてもいないのに
覚える為に聴くのはなかなか苦痛。
でも、
そこは意地になって繰り返す。
覚えたら歌い出す。
音程がズレると苛立つ。
何故か録音までしてみる。
この時気付いた。
ヘッドセットが壊れたと思って買ったけれど
おかしいのはPCのマイク端子の方だった…。
精一杯の逃避である「没頭」が終わって
我に返ると、食事が待っている。
待ってはいない、自分で練る。
まだ正常だった、この時は。
朝・昼をちゃんと摂って、運動して。
結果から言うと
夜にまた崩れた。
「ちゃんと」食べない事で保てるものはあっても
「ちゃんと」摂ろうとすると不安になる。
あの栄養素が足りない。
これは摂りすぎた。
摂りすぎたのにお腹が減っている。
こうなると訳が分からない。
あんなに完璧に作ったのに。
あそこまでは上手く行ってたのに。
結局、過食まで行かないにしても
一度吐いた事で体力を消耗して
サッカーも観ずに意識がなくなった。
どろどろの限りを尽くした夢を見て、月曜。
下剤のせいで長風呂するのも怖い。
浮腫み解消にならないお風呂なら
入らなくても同じ、というおかしい感覚で
体中が気持ち悪いのに浴室へ行けない。
行くのが怖い。
大きな鏡が怖い。
こんな形の人間、存在するはずがない。
でも間違いなく此処にいる。
気持ち悪い。気持ち悪い。
気持ち悪いからもう少し一人で居る。
喉を切ったかな
声は出るけれど怖くて出せない。
もう何処へも行けない気がしてきた。
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