笑顔

2010年11月27日 Voice

泣き叫んだ。

何度コンビニに行ったのか
何処に行ったのか
何時に外に出たのか
何日経ったのか
それすら分からない。

学校から帰って
何もかも安らかで
ああ、今日は大丈夫だ、と思ったのに。

本当に穏やかな気持ちだったのに。

それでは我慢できなかった。

滅茶苦茶にしてやりたくなった。

あんな穏やかさは
私にあってはいけないんだと。

「あそこまでは平気だったのに」
何度この後悔をすれば飽きるのか。

美容院もキャンセルした。
紅葉も見に行かなかった。
部屋に籠って
映画をかけても全く頭に入らない。

ひたすら食べ続け
吐き続けていた。

消し去りたい。
記憶もあの感触も消したい。
あの重みも痛みも。

自分自身を消し去りたい。
忘れたい。

いなければいいのに。
私なんていなければいいのに。

全然、大丈夫じゃないよ。
大丈夫な訳がない。

母は旅先だったのに
泣いて泣いて喚いた。
ただの巨大な子供。

電話を切ったあとも
「大丈夫」って言ったあとも
食べ続け吐き続けた。

今度こそ、誰にも言えない。

消えて無くなればいいのに
今日も笑って外の顔を作る。

ボロボロになっても笑うしかない。
もう笑うしかない。

こんな可笑しいことって無い。
本当、可笑しい。