捨てた日

2011年11月13日 Voice
従姉の結婚式でした。

考えたくない予定というのは。


実に10年ちかく会っていない。
私が実家に引きこもったり
その間に祖母に会いに家に来ていても
一目も会いたくないから
一室に引きこもりの範囲を狭めたり

成績表を幼少期から比べられ。
会っていた時でも自慢話の競い合いばかり。



従姉妹3姉妹は正真正銘の箱入りで
テレビを見てはいけない
服は親が選ぶ
もちろん実家暮らし、間食もしない

そんなイメージ。
実際は知らない。
10年前しか知らない。




私が持っていた勝ち目は
「垢抜けた」「大人びた」「チャラチャラ」
…それだけだった。

本当は
人間性だって私が優れている
世の中を私の方が知っている
私の方が「心」がある

…そう思うことで心のバランスを取っていた。


大学受験でも、勝った。
私の方が優れていた。
それを証明できた。

髪を染めて、ピアスをして、
友達と遊んでいたのに、私は受かった。

それしかなかった。
私のプライドというものは。



家に来ていた時も
飼い犬と遊ばれると怒りの感情が湧いた。

うちの所有物だ。
私たち、母子の。

触るな。
懐かせるな。
真っ黒な感情しかなかった。





それから何年経っただろう。

3姉妹のうち1人が、
よく似たお堅いお家柄の男性と結婚。

もう一人は
あろうことか、出来婚。
間違いなく最初の男性と。



ここまできたら何もない。
こちらは変わらなくとも、向こうの親は。
プライドも何もないだろう。

「ざまあ見ろ」と
何度心で言っただろう。



でも、私は結婚の予定なんてない。
焦るなと?
25過ぎて、気にするなと?

何だかんだで向こうはやっぱり
私を蔑んでいるに違いない
むしろ不妊だとでも思っているのかもしれない

あり得ないところまで思考は進む。





いろいろ割愛。

無理だった。
今日、行けなかった。





母の代わりだった。

父が昨日東京に来ていた。

学校の帰り、
二人で中華を食べた。
楽しかったし、今日も楽しみになっていた。




ダメだった。

私はダメだった。


「見返す」?何がある?
私が痩せて綺麗になっていようが
荒んだこの生活で肌が荒れに荒れていようが
泣きそうなほど神経を擦り減らせていようが
向こうは何とも思わないのだ。

ちゃんとした職(公務員ぐらいの例)に就いてもいなければ
いや、就いていても
あの人たちは何も思わないのだ。



「私たちとは違う人種なのね
 髪を染めている時点で違うわ」
…冗談じゃなく本当にこの程度の認識だろう。







もう
疲れた。

お父さんにお詫びのメールをすると
すぐに返ってきた。

「心配することはないよ」。




ねえ、私は何がしたかったんだろう。
早朝の美容室まで予約して
ドレスを部屋に吊って

今日という何でもない日に
何をしようとしていたんだろう?








何で泣いているんだろう。

向こうは何とも思わないのに。
私なんて
何とも。

眼鏡でもコンタクトでも
巻き髪でもベリーショートでも



馬鹿みたい
本当に馬鹿みたい

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